日本人の死因の1位が「がん」となってから36年がたちます。
様々な治療方法がためされてきましたがステージの進んだがん・進行性のがんに関しては依然として治癒率はあがっておりません。

保険が適応される三大療法を主とした治療ではどうしようもないという状況の患者さんがいます。
また身近な人の治療を目の当たりにしてQOLが落ちる治療を選択したくないという患者さんもいます。
このような患者さんに標準治療に先進医療・伝統療法・代替療法・個別化医療などを組合せた統合医学での治療をすることで治療効果やQOLの向上について実線し調査・研究をしている先生がいます。

一方で効果が期待出来ない・評価が出来ない治療、むやみに高価な治療などがあるのも確かです。

最近はこのような例を取り上げて全ての代替療法が効かないんじゃないか、暴利を得ているのではないか、間違っているのではないかという論調がネットや週刊誌などより作り出されています。

このような状況では統合医療のメリットが広まる前に立ち消えてしまったり進歩が止まってしまう恐れがあります。

今回の講演会では患者さんのために真摯に向き合っている3人の医師に、現状のがん治療=標準治療の利点・欠点、そして統合医療の利点・欠点をゼロに立ち返って見つめ直し、どのように捉え活用して未来に繋げていくかをお話していただきました。

また当NPO顧問の宇多川久美子先生(栄養学博士・薬剤師)、小林びんせい先生(自然療法師)にも、それぞれの観点からのお話をしていただきました。

講演内容

講演①

「統合医療と日本の未来」
遺伝子免疫クリニック 院長 白川太郎 先生
【白川太郎先生プロフィール】
1983年京都大学医学部卒業。英国オックスフオー ド大学医学部 -― 留学を経て、2000年京都大学大学院医学研究科教授。2008年
6月 長崎票諫早市にユニバーサルクリニックを開設、院長に就任。2013年束京銀座に、東京中央メディカルクリニックを設立、 理事長に就任。ネイチャー、サイエンスなど一流誌へ多数誦文を発表。

講演②

「がん代替医療の本当の話」
よろずクリニック 院長 萬 憲彰 先生
【萬憲彰先生プロフィール】
平成15年 産業医科大学 医学部 卒業
平成15年 鳥取大学医学部付属病院 第二内科入局(血液内科、腎臓内科、消化器内科など研修)
平成16年~平成20年 済生会江津総合病院勤務 消化器内科
平成20年~平成23年 十字会野島病院 消化器科医長
特定非営利法人MCW経営サポートセンター 理事
日本先進医療臨床研究会 理事
日本先端医療臨床応用学会 常任理事 (プロテオ検査研究部会部会長・ジェネピック治療研究部会部会長)
日本フェロトーシス臨床研究会 幹事
<所属学会>
日本内科学会
日本消化器病学会
日本内視鏡学会
先進統合医療部門登録医(癌免疫療法)
エピジェネティック療法研究会
日本先進医療臨床研究会
日本統合医療学会
日本先端医療臨床応用学会
日本フェロトーシス臨床研究会

講演③

「がんになりにくい「こころ」と「からだ」とは」
育生会横浜病院 院長 長堀優先生
【長堀優先生プロフィール】
群馬大学医学部卒業。横浜市大第2外科入局、ドイツ・ハノーファー医科大学・応用解剖学講座、R.Pabst教授のもとに留学(ドイツ学術交流協会(D.A.A.D)奨学生)、癌転移にかかわる接着分子についての研究に従事する。その後、藤沢市立市民病院、横浜市立市民病院などで外科医長を務める。横浜市立みなと赤十字病院・外科部長に就任後、横浜船員保険病院・外科部長兼副院長に就任。育生会横浜病院 院長へ異動後就任。

開催日時

2017年11月3日(金)
13:00~17:45

会場

東京都渋谷区代々木1-36-4 全理連ビル 9階会議室(JR代々木駅前)